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久しぶりに 孫たちを連れて 息子一家が帰ってきた。
もう少し頻繁に顔を見せに来てもよさそうなものだが、息子も責任あるポジションについたばかりで、文句は言えまい。
子供の近況を聞きながら、思わずこちらも饒舌となり昔話に花を咲かせた。
いつまでもいつまでも語り続けた。
今伝えておかないと次にいつ話せるかわからない。
伝えなければならない 何かが永遠に途切れない気がした。
子供達の目はトロンとしている。長旅で疲れているのだ。
最早どことなく無機質でさえある。
運動会で一等賞を取った話、最近出来たお友達の話。
息子夫婦に促されるように、矢継ぎ早に話していた孫たちもすっかり消え、
ときどき相槌を打つだけになってしまっていた。
これはいかんいかん。
私もそろそろ眠くなってきた。
ふと壁の時計に目をやると、お昼ご飯を食べながらの話は、すでに10時間が経過していた。
いつもなら、泊まっていきなさいと言うところだが、
眠る前に、そうそう、息子の置いて行ったチャットロボットの電源を切っておかなければ。
電源の切り方を息子に電話して聞くとしよう。